未経験で始めた僕だから、失敗する理由がわかるんです。

Interview

福岡みらい病院
介護福祉士

Y.Sさん

2015年 入職

知識ゼロで始めた介護職

元々、介護士になりたかったわけではありませんでした。仕事を探しているときに家の近くの病院が求人募集をしていて、面接を申し込んだだけ。前職と同じ事務職を……と思っていたら「介護部なら空きがある」と言われ、何をするのかもわからず入職しました。

最初は作業をこなすだけで精一杯でしたが、数年経ったころに患者さんを怪我させてしまい、心を入れ替えて一から勉強しました。ある先輩との出会いも僕のターニングポイントです。

糖尿病が進行した患者さんがいらっしゃって、退院後の看護計画のカンファレンスをしているときでした。先輩は「患者さんが大好きなあずきアイスを、一週間に一口だけでも食べさせてあげられないか」と頭を下げて頼んでいたんです。介護士は患者さんの願いや生きがいを守る、相手の人生に寄り添っていく仕事でもあると感じました。

特に回復期リハビリテーション病棟は、多職種でチームを組み患者さんに関わります。看護師やセラピスト、ソーシャルワーカーと対等な立場で介護士として意見を出し、退院に向けて最善の方法を一緒に考えられるところも魅力ですね。

経験が長いからこそ勉強を

現在は介護主任を務めています。後輩を見ていると「自分も同じ失敗をしたな、迷惑かけたなあ」と思いだしますよ(笑)。「これぐらい知っていて当たり前」「介護士はこうあるべき」と思わず、根拠を明示して一つひとつ説明するように心がけています。

教える立場のべテランこそ、日頃の勉強が必要です。福岡県の介護福祉士会が主催している学会には積極的に参加していますね。

福岡みらい病院は新卒の職員も多くいます。彼らは最新の教育を受けてやってくるわけですから、僕たち指導者は新しい知識を得ようと意識しなければならない。経験の長さに甘えず、専門学校や他の施設の取り組みについて学んでいます。

介護士が成長し評価される環境づくり

今後は、介護スタッフ全体の知識や実力の差が小さくなるよう教育体制を整えたいと考えています。

入職する方のなかには未経験の人もいれば、福祉大学を出た人、実務経験で試験を免除され資格を取った人もいます。しかし、患者さんの前ではみな同じ「介護士」です。誰もができる限り同じラインに立てるような教育カリキュラム案を準備しています。

基礎を固めてそれぞれの良さを伸ばし、スキルを正当に評価できる職場をつくることが、今の僕の使命です。

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