ジムのインストラクターから転職。周りがサポートしてくれました。

元はスポーツインストラクターとしてジムで働いていたのですが、新型コロナウイルスの流行によってジムが休業になり、仕事を続けていくことが不安になったんです。転職先を調べているうちに、医療関係の仕事に興味を持ちました。

知識がない人間を受け入れてくれる病院は少ないのですが、福岡みらい病院は募集要項に「未経験者歓迎」と書いてあったんです。入職すると、確かに未経験で始めた先輩もいたのでホッとしました。

医事課は主に、患者さんが受診した内容と作成されたレセプト（診療報酬明細書）に相違がないか確認する業務を担当します。自分以外の保険証を見るのも初めてで、こんなに種類があるんだと驚きました。

入職してまず「分からないことがあったら何でも聞いてください」と言われて安心したのを覚えています。初歩的なことばかり聞いてもみなさん優しく答えてくださって、すごく質問しやすい環境でしたね。

医療事務の仕事で意外だったのは、人と接する機会が多いことです。スポーツインストラクターは利用者さんそれぞれに合うトレーニングを提案する、かなり密接なコミュニケーションが必要な仕事でした。

医事課は院内の一室でパソコンを打ち込むばかり……と思っていたのですが、担当医や看護師、セラピスト、さらに患者さんやそのご家族などたくさんの人と話す機会がありました。自分に向いている仕事だと感じます。

思い出に残っているのは、長く入院していた患者さんです。何度も質問に答えているうちにわざわざ自分のところに来てくださるようになり、うれしく思いました。

4年目になり、後輩もできました。どんな教え方がわかりやすいか、入職した頃を思い出しながら指導に当たっています。まずは自分でやってみせて、それから後輩の横について教え「わからなくなったらまた質問に来てね」と声をかけています。

自分は上司が「資格がなくても未経験でも、3年あれば一人前になれる」と言ってくれたので頑張れたんです。最初は難しいと感じても必ず身に付きますし、新人をサポートする体制がある職場です。未経験の方も安心してチャレンジしてほしいですね。